仕候つかまつりそうろう)” の例文
こと頬白ほおじろなどはさえずりまでもかえたらしく、何だか一年増しに歌の声が短くなって、一筆啓上仕候つかまつりそうろうなどとは、聴いてもらえそうもなくなった。
ついでに御同宿の婦人の事、同支配人よりくわしく拝承、貴殿ならではそこまで引っぱり込み得ざる相手と存じ、本社の特種と致度いたしたく、警察と打合わせ手配を依頼仕候つかまつりそうろう
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
拝啓はいけい仕候つかまつりそうろうのぶれば過日瘠我慢之説やせがまんのせつと題したる草稿そうこう一冊をていし候。あるいは御一読も被成下なしくだされ候哉そうろうや
殿に筋違いの御恨み抱き、寄り寄り密謀中のところを突き止め候間、取急ぎおしらせ仕候つかまつりそうろう
老中の眼鏡 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
すこぶる面白く感動仕候つかまつりそうろう、その中に、劍山登り不可能の話有之これあり候に就きて、思い出し候あいだ、御参考までに別紙切抜き送り候、……なお小生のその後、富山県庁の社寺課長より聞く所にれば
越中劍岳先登記 (新字新仮名) / 柴崎芳太郎(著)
「ずいぶん骨が折れそうらえども、仕事はかなり細かきつもりに御座候ござそうろう。ちなみに見本の皿破片全部別送仕候つかまつりそうろうあいだ、なにとぞ新品とおくらべのうえ御満足をもって御嘉納下さるよう願上げ候。頓首。」
其節そのせつ申上もうしあげ候通り、いずこれ時節じせつ見計みはからい、世におおやけにするつもり候得共そうらえどもなお熟考じゅくこう仕候つかまつりそうろうに、書中或は事実の間違は有之間敷哉これあるまじきや、又は立論之旨りつろんのむねに付御意見は有之間敷哉これあるまじきやしこれあらば無御伏臓ごふくぞうなく被仰聞おおせきけられ被下度くだされたく
多年日本紳士諸彦しょげんノ御引立ヲこうむリ廉価ニ御調製仕候つかまつりそうろう
「服喪中につき、年賀欠礼仕候つかまつりそうろう