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二言
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にごん
ふりがな文庫
“
二言
(
にごん
)” の例文
……お分りであろう。……火鉢などは、問題でない。藤兵衛もそれを聞いて、
二言
(
にごん
)
とない顔。もう一切、お気づかい無用じゃ。
べんがら炬燵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
だから、ここでも、講釈を聞きに行かないかとすすめられて、打てば響くように、その商売心をそそのかされたものですから、
二言
(
にごん
)
ともなく
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「きみの
素性
(
すじょう
)
がなんであるか、だれにもいうものではない。このとおり手をさしのべて約束する。ひとりの男にひとつのことば。男子に
二言
(
にごん
)
なし。」
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
鬼上官
(
おにじょうかん
)
は
二言
(
にごん
)
と云わずに枕の石を
蹴
(
け
)
はずした。が、不思議にもその童児は頭を土へ落すどころか、石のあった空間を枕にしたなり、
不相変
(
あいかわらず
)
静かに寝入っている!
金将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「そうか。それは本当じゃな。男の言葉に
二言
(
にごん
)
はないな——というて相手がお前じゃ
仕様
(
しよう
)
がないが……」
毒瓦斯発明官:――金博士シリーズ・5――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
蟠「知れたことだ、どんなことがあっても返さぬぞ、
何
(
な
)
ぜ言葉を返す、武士に
二言
(
にごん
)
はないわ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
座
(
ざ
)
にあるもの
二言
(
にごん
)
と
無
(
な
)
い。
喜
(
よろこ
)
び
勇
(
いさ
)
んで、
煙管
(
きせる
)
を
筒
(
つゝ
)
にしまふやら、
前垂
(
まへだれ
)
を
拂
(
はた
)
くやら。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
のまま
二言
(
にごん
)
といわず即死して
了
(
しま
)
ったのです。
画工と幽霊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「よいとも、武士の
詞
(
ことば
)
に
二言
(
にごん
)
はない」
切支丹転び
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
宇治山田の米友ならば、
二言
(
にごん
)
に及ばず、ここで
啖呵
(
たんか
)
と
素槍
(
すやり
)
の火花が散るべき場合だが、与八では根本的に問題にならない。
大菩薩峠:26 めいろの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「長袖ながら、
二言
(
にごん
)
は御座無く候。然れば、娘御の命か、泥烏須如来か、何れか一つ御棄てなさるる分別肝要と存じ候。」
斯様
(
かやう
)
申し聞け候へば、篠、此度は狂気の如く相成り
尾形了斎覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
二言
(
にごん
)
をいうぞ、伝右殿が来たと思うて」
べんがら炬燵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
粕理窟
(
かすりくつ
)
を言う場合でないぞ、
二言
(
にごん
)
と盗賊呼ばわりをなさば、それこそ
容赦
(
ようしゃ
)
はない。そのほかに聞きたいとは何だ」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
後
(
うし
)
ろ
袈裟
(
げさ
)
に、ザックリと思う壺に浴びせられて、
二言
(
にごん
)
ともなく息が絶えている形であります。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“二言”で始まる語句
二言三言
二言目
二言葉