両傍りやうわき)” の例文
旧字:兩傍
が、小鼻こばな両傍りやうわきからあごへかけて、くちのまはりを、ぐしやりと輪取わどつて、かさだか、火傷やけどだか、赤爛あかたゞれにべつたりとたゞれてた。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
じつ視詰みつめて、茫乎ぼんやりすると、ならべた寐床ねどこの、家内かないまくら両傍りやうわきへ、する/\とくさへて、みじかいのがる/\びると、おほひかゝつて、かやともすゝきともあしともわからず……なか掻巻かいまきがスーとえる
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)