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うはめ
昨日縫子に
貸して
遣つたら、
何所かへ
失なして仕舞つたんで、
探しに
来たんださうである。両手で
頭を抑へる様にして、
櫛を束髪の
根方へ押し付けて、
上眼で代助を見ながら
その日自分の書斎には、梅の花が
活けてあつた。そこで我々は梅の話をした。が、
千枝ちやんと云ふその女の子は、この
間中書斎の
額や
掛物を
上眼でぢろぢろ眺めながら、退屈さうに側に坐つてゐた。
影
多に瘤ある駱駝膝は折りいづ方となき
上眼してあはれ
宗助は
男丈に
思ひ
切つて
斯う
云つて
仕舞つた。けれども
是丈では
御米の
心を
盡してゐなかつた。
御米は
返事もせずに、しばらく
默つてゐたが、
細い
腮を
襟の
中へ
埋めた
儘、
上眼を
使つて
暁星や
上眼駱駝はみ冬月
庫倫よりかもこりもこり
来し