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七重
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ななえ
ふりがな文庫
“
七重
(
ななえ
)” の例文
家族は
七重
(
ななえ
)
と申す妻とふたり残念ながら
未
(
いま
)
だ子にめぐまれておりません、
尤
(
もっと
)
も右はすでに御奉行役所へ届け出たとおりでございます
薯粥
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
台坐には、十一坐、
九重
(
ここのえ
)
坐、
七重
(
ななえ
)
坐、蓮坐、
荷葉
(
かよう
)
坐、
多羅葉
(
たらよう
)
坐、
岩
(
いわ
)
坐、雲坐、
須弥
(
しゅみ
)
坐、
獅子吼
(
ししく
)
坐、円坐、
雷盤
(
らいばん
)
坐等で、壇には護摩壇、須弥壇、円壇等がある。
幕末維新懐古談:07 彫刻修業のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
訥吃
(
とっきつ
)
、
蹌踉
(
そうろう
)
、
七重
(
ななえ
)
の膝を
八重
(
やえ
)
に折り曲げての平あやまり、他日、つぐない、内心、固く期して居ります。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ほんに世の中の人々は、
一寸
(
ちょっと
)
した
一言
(
ひとこと
)
をいうては泣き合ったり、笑い合ったりするもので、己のように手の指から血を出して
七重
(
ななえ
)
に
釘付
(
くぎづけ
)
にせられた
門
(
かど
)
の扉を
叩
(
たた
)
くのではない。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
「
奈良
(
なら
)
七重
(
ななえ
)
……奈良朝は七代の
御代
(
みよ
)
ということだが、そのなかで女の帝様は……」
大菩薩峠:08 白根山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
飾
(
かざり
)
の鳥には、雉子、
山鶏
(
やまどり
)
、秋草、もみじを切出したのを、
三重
(
みえ
)
、
七重
(
ななえ
)
に——たなびかせた、その
真中
(
まんなか
)
に、丸太
薪
(
たきぎ
)
を
堆
(
うずたか
)
く烈々と
燻
(
く
)
べ、
大釜
(
おおがま
)
に湯を沸かせ、湯玉の
霰
(
あられ
)
にたばしる中を、
前後
(
あとさき
)
に行違い
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
七重
(
ななえ
)
なる
綾羅
(
うすもの
)
の下にちりばめし「悪徳」の金剛石。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
喜兵衛は本当に
七重
(
ななえ
)
の膝を
八重
(
やえ
)
に折りました。
銭形平次捕物控:057 死の矢文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
奈良
七重
(
ななえ
)
七堂
伽藍
(
がらん
)
八重桜 芭蕉
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
新村は隣り屋敷で、家格は岸島よりやや低く、
主
(
あるじ
)
の
勘右衛門
(
かんえもん
)
は七百二十石の中老を勤め、夫婦のあいだに二男一女があり、末娘の
七重
(
ななえ
)
と出三郎とは幼なじみであった。
艶書
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
七
常用漢字
小1
部首:⼀
2画
重
常用漢字
小3
部首:⾥
9画
“七重”で始まる語句
七重奏曲
七重八重
七重宝樹