七度なゝたび)” の例文
我曰ふ、あゝ七度なゝたびあまり我を安全やすきにかへらしめ、たちむかへる大難より我を救ひいだせし愛する導者よ 九七—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
屈竟くつきやうなる壯佼わかものしたるが、くるまゆるやかに、蜘蛛手くもでもり下道したみちを、ひといへたづなやみつとおぼしく、此處こゝ彼處かしこ紫陽花あぢさゐけりとところかならず、一時ひとときばかりのあひだ六度むたび七度なゝたびであひぬ。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「俺は、あの福屋一家には七度なゝたび生れ變つてもむくい切れないほどのうらみがある」
いざゆけ、牡羊をひつじ四の足をもて蔽ひ跨がる臥床ふしどの中に、日の七度なゝたびやすまざるまに 一三三—一三五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)