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一家
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いつけ
ふりがな文庫
“
一家
(
いつけ
)” の例文
あゝ、
其
(
そ
)
のよろこびの
涙
(
なみだ
)
も、
夜
(
よる
)
は
片敷
(
かたし
)
いて
帶
(
おび
)
も
解
(
と
)
かぬ
留守
(
るす
)
の
袖
(
そで
)
に
乾
(
かわ
)
きもあへず、
飛報
(
ひはう
)
は
鎭守府
(
ちんじゆふ
)
の
病院
(
びやうゐん
)
より、
一家
(
いつけ
)
の
魂
(
たましひ
)
を
消
(
け
)
しに
來
(
き
)
た。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼は
夙
(
つと
)
に起信して、この尊をば一身
一家
(
いつけ
)
の
守護神
(
まもりがみ
)
と敬ひ奉り、事と有れば祈念を
凝
(
こら
)
して
偏
(
ひとへ
)
に頼み聞ゆるにぞありける。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
まして將軍のお側には、日ごろより佐々木
一家
(
いつけ
)
とは
仲違
(
なかたが
)
ひの梶原
父子
(
おやこ
)
もひかへて居れば、この機に乘じていかなる讒言を申立てんも測られず、油斷せば家の大事……。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
代助の
一家
(
いつけ
)
は是丈の
人数
(
にんず
)
から
出来上
(
できあが
)
つてゐる。そのうちで
外
(
そと
)
へ
出
(
で
)
てゐるものは、西洋に行つた姉と、
近頃
(
ちかごろ
)
一戸を構へた代助ばかりだから、
本家
(
ほんけ
)
には大小合せて
四人
(
よつたり
)
残る訳になる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに、富山からは
切
(
た
)
つての懇望で、無理に一人娘を貰ふと云ふ事であれば、息子夫婦は鴫沢の子同様に、富山も鴫沢も
一家
(
いつけ
)
のつもりで、決して鴫沢家を
疎
(
おろそか
)
には
為
(
せ
)
まい。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
おせきが影を踏まれたのは、やはりこゝの
家
(
うち
)
から帰る途中の出来事で、
彼女
(
かれ
)
がそれを気に病んでゐるらしいことは、母のお由から伯母にも話したので、大野屋
一家
(
いつけ
)
の者もみな知つてゐるのであつた。
影を踏まれた女:近代異妖編
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“一家”の意味
《名詞》
一軒の家。
一つの家族。家族全体。一門。
独自の一つの流派。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“一家”で始まる語句
一家中
一家言
一家族
一家内
一家一門
一家団欒
一家相伝
一家眷属
一家眷族