“洞穴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほらあな81.1%
どうけつ14.0%
うろ1.4%
あな1.4%
うつろ0.7%
どうくつ0.7%
ほら0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ、たしかに、洞穴ほらあなの口みたいなところから湧き出して、しぶしぶと大気の中に立ち昇る三すじの黒い煙があるにはありましたが。
ヤナツについていってみると、なるほど微小人間が四五百人も集っている洞穴どうけつがあった。彼等は私を見懸みかけて別にさわぐでもなかった。
樵夫きこりをのが深く幹にひ込むやうになると、急にばた/\と音がして、洞穴うろのなかから何か飛び出した物がある。
何しろ深い谿間たにあいのじめじめしたところだから、ずるずる止め度もなく、すべって、到頭深い洞穴あなのなかへちてしまったもんですよ。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
山毛欅ぶな洞穴うつろからびだしたひとりの怪人かいじんが、電火でんかのごときすばやさで、かれの胸板むないた敢然かんぜんとついてきた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「僕らもおどろいて、洞穴どうくつの中へ逃げこんでいた時だ」
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と夜陰に、一つ洞穴ほらを抜けるようなからびた声の大音で
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)