“ろうしん”の漢字の書き方と例文
語句割合
老臣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老臣ろうしんふねうえで、よるになればそら星影ほしかげあおいでふねのゆくえをり、またあさになれば太陽たいようのぼるのをてわずかに東西南北とうざいなんぼくをわきまえたのであります。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
熊蔵としては、庭手にわて白壁門しらかべもんのほうの状況じょうきょう主人しゅじんげるつもりで、ここへきたのであったが、出合であいがしらに老臣ろうしんからそうかれて見ると、なにを話しているもなく
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その老臣ろうしんは、つつしんで天子てんしさまのめいほうじて、御前ごぜんをさがり、妻子さいし親族しんぞく友人ゆうじんらにわかれをげて、ふねって、ひがしして旅立たびだちいたしましたのであります。
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぴしゃりッ——とやりを廊下へひらにおいて、老臣ろうしんの伊東十兵衛、あわててかれの前にひざをついた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、老臣ろうしん伊東十兵衛いとうじゅうべえ言下げんかに立ちかけたけれどイヤにひざおもい。はてな、と思って気がついて見ると、使いをしてきた三太郎猿さんたろうざる最前さいぜんからしたり顔をして、じぶんの膝にもたれている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孤君こくん老臣ろうしん
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)