“やせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野戦50.0%
夜戰25.0%
矢銭25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この弾丸というのは、園長が沙河さか大会戦だいかいせん奮戦ふんせんはてに身に数発の敵弾をうけ、のち野戦やせん病院で大手術をうけましたが、遂に抜き出すことの出来なかった一弾いちだんが身体の中に残りました。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
本艦ほんかんこれおうじて手始てはじめには八インチ速射砲そくしやほうつゞいて打出うちだ機關砲きくわんほうつきさんたり、月下げつか海上かいじやう砲火ほうくわとばしり、硝煙せうゑん朦朧もうらう立昇たちのぼ光景くわうけいは、むかしがたりのタラントわん夜戰やせんもかくやとおもはるゝばかり。
明鏡めいきやううつ海上海底かいじやうかいてい光景くわうけいながめつゝ、白晝はくちうならばたん水雷方位盤ダイレクターうごかすのみ、夜戰やせんならば發火電鑰はつくわでんやく一牽いつけんして、白色はくしよく緑色りよくしよく強熱電光きようねつでんくわう射出しやしつし、照星照尺せうせいせうしやくさだめて、旋廻輪せんくわいりん一轉いつてんすると
けれどそれは、阿波三好党の反信長軍から、多額な「矢銭やせん」を徴発ちょうはつされた後だったから、黄金としては、ほとんど少なかった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)