“まっか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真紅47.8%
真赤47.0%
真赧3.0%
真赫1.1%
正勝0.4%
眞赤0.4%
真赭0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、母親に挨拶をすますと直ぐ、真紅まっかにほてつた頬をなでながらさも愉快でたまらないやうな声で笑ひながら母親に話かけた。
内気な娘とお転婆娘 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
ゴンゴラ総指揮官が真赤まっかになって金博士の方に振返った時には、既に博士の姿は卓上の酒壜と共に、かき消すように消えせていた。
次郎は、顔を真赧まっかにして、茶の間に帰った。お芳もそのあとからついて来た。みんなの視線がいっせいに次郎のさげているお土産の包にそそがれた。
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
池には新しくこいが入れてあった。麗姫は魚を見ようと池のへりに近寄った。鯉たちは人の影を見て急いで彼方の水底へ逃げた。水が彼女のに跳ねた。しばらく顔を真赫まっかにして居た麗姫がやがて
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
正勝まっかちゃん! どうしましょう? どうしましょう?」
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
正勝まっかちゃんがいいと思うんなら……」
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
ヂュリ よるといふ假面めんけてゐればこそ、でなくばはづかしさにこのほゝ眞赤まっかにならう、今宵こよひうたことをついおまへかれたゆゑ。
そりゃこそ頬邊ほっぺた放埓みだらめがのぼるわ、所詮つまりなにいてもすぐ眞赤まっかにならッしゃらうぢゃまで。はやうおてらへ。
不断、無精な気難かしやでとおっている御主人が、真赭まっかな顔になるまで気を入れてお嬢さまのために母親の代りをしてあげようとしておられるのです。私はひそかに眼の奥を熱くしました。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)