“真赫(まっか)” の例文
すると甚吾は真赫(まっか)になってそれから真青(まっさお)になって、顫える手で茶碗をとって、冷えた茶を飲みほした。それきり俯向いていた。
寛永相合傘 (新字新仮名) / 林不忘(著)
池には新しく鯉(こい)が入れてあった。麗姫は魚を見ようと池のへりに近寄った。鯉たちは人の影を見て急いで彼方の水底へ逃げた。水が彼女の裳(も)に跳ねた。しばらく顔を真赫(まっか)にして居た麗姫がやがて
荘子 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
お召しによって控えましたるは本八丁堀屋根屋新道隠密まわり同心税所邦之助、まだお眼通りにもならない前から、このとおり真赫(まっか)に鯱張(しゃちこば)ってござる。
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)