“ほて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
火照54.7%
38.4%
火熱3.7%
1.1%
最手0.5%
焔照0.5%
0.5%
0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三蔵は、ゾクとしてすぐ体じゅうが火照ほてってくるような経験のない昂奮につつまれて、これはものになる、とうぬれた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
体がだるくて手のひらや顔が妙に火照ほてるところを見ると、熱があるに違いないと思うけれども、私は測ってみようとはしない。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
徹宵よっぴて眠られなかったお島は、熱病患者のようにほてったほおを快い暁の風にふかれながら、野良道を急いだ。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
いづれもほてツた頭へ水を打決ぶツかけられたやうな心地こゝちで、一人去り二人去り、一と先づ其處を解散とした。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
燃えついたばかりのほのおに照らされた主婦の顔を見ると、うすく火熱ほてった上に、心持御白粉おしろいけている。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そうするとその都度たびに胸が微かにドキドキして、顔がポーッと火熱ほてるような気がしたのは今から考えても不思議な現象であった。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
回転するに従つての様にほてつてた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「ああ動く。世の中が動く」とはたの人に聞える様に云った。彼の頭は電車の速力を以て回転し出した。回転するに従って火の様にほてって来た。これで半日乗り続けたら焼き尽す事が出来るだろうと思った。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その一例は九州の日田附近にいた大蔵氏、系図を見ると代々鬼太夫などと名乗り、しばしばおおやけの相撲の最手ほてに召されました。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
源吉の右手はカマの焔照ほてりで熱っぽいブレーキを、忙しく廻し始めた。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
笹村は奥まった二階の座敷で、燭台の灯影のゆらぐ下で、二、三杯の酒に酔いの出た顔をほてらせながら、たまには上方語かみがたことばのまじる女たちの話に耳を傾けた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ひたすら耳が鳴り顔が火のようにほてって、彼の眼前にある驚くべきもの以外の世界が
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)