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ぶつこつ
未だ
幾干ならざるに、
昌黎、
朝に
佛骨の
表を
奉るに
因り、
潮州に
流されぬ。
八千の
途、
道に
日暮れんとし
偶雪降る。
晦冥陰慘、
雲冷たく、
風寒く、
征衣纔に
黒くして
髮忽ち
白し。
余と
望生とは
徒歩である。
幻花佛骨二
子は
自轉車である。
自轉車の二
子よりも、
徒歩の
余等の
方が
先きへ
雪ヶ
谷へ
着いたなどは
滑稽である。
如何に二
子がよたくり
廻つたかを
想像するに
足る。