“ふいご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
63.6%
21.2%
吹革3.0%
吹鞴3.0%
吹子1.5%
吹皮1.5%
吹韛1.5%
槖籥1.5%
鞴子1.5%
韛火1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見てゐるうちに、久米氏の顔は真青になつた。額からは汗がたら/\と流れた。鼻はふいごのやうに激しい息を吐いた。皆はうろたへ出した。
馬盥ばだらいだのふいごだの稲扱いねこきだのが置いてあったが、そのずっと奥の方に、裸体はだか蝋燭が燃えており、それを囲繞かこんで、六人の男が丁半しょうぶを争っていた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
吹革ふいご祭の日は寒く
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
そして吹鞴ふいごのやうな音をさせて、すうと深い溜息をついた。
要するに涅歯を魔除まよけとする南島一般の思想に、鍛冶屋は来たり参与しているのである。槖籥とは吹子ふいごすなわち蹈鞴たたらの道具である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
表現派の画に似た部屋の中に紅毛人の男女なんにょが二人テエブルを中に話している。不思議な光の落ちたテエブルの上には試験管や漏斗じょうご吹皮ふいごなど。
誘惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
君、しかし何んだね、これにつけても、小児こどもに学問なんぞさせねえがいじゃないかね。くだらない、もうこれ織公おりこうも十一、吹韛ふいごばたばたは勤まるだ。二銭三銭のたしにはなる。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
必ずしもそうでないかとも考えられるのはまず第一に槖籥ふいごを用いざるただの炉をもタタラといったことである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その上へ博士が長い丸太をひきずり出して載せられる。僕は蕪形かぶらなりの大きな鞴子ふいごそれあふいで居た。その内に夫人は石卓せきたくへ持参の料理を並べて夜食スウベの用意をする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
韛火ふいご祝いに、一杯飲ませてやる。どこか馴じみの家へ案内しなよ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)