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ひきまは
殺し
金子五百兩
奪ひ取其
後猶又
同所にて三五郎をも
殺害致し候段
重々不屆至極に付
町中引廻しの
上千住小塚原に於て
獄門に
行なふ
申
懸邪舌を以て罪科を
負せんと
工み右の金子は殘らず
酒喰遊興に
遣捨候
段重々不屆至極に付町中
引廻しの上獄門
其方儀
主人庄三郎養子又七
妻熊と密通致し
其上通り
油町伊勢屋三郎兵衞方にて
夜盜相働き金五百兩
盜み取り候段
重々不屆に
付町中引廻しの上
淺草に於て
獄門申付くる
……
踊の
催しと
言へば、
園遊會かなんぞで、
灰色の
手、
黄色い
手、
樺色の
手の、
鼬、
狐、
狸、
中には
熊のやうなのも
交つた
大勢の
手に、
引𢌞され、
掴立てられ