“はひまは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
這𢌞50.0%
這廻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わめくと、ふち這𢌞はひまはり/\、時々とき/″\さかしまに、一寸ちよつとゆびさきれては、ぶる/\とふるはしてやつこが、パチヤリとはひつて
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
路傍みちばたの夏草の中に、汚い服裝なりをした一人の女乞食が俯臥うつぶせに寢てゐて、傍には、生れて滿一年とたぬ赤兒が、しやがれた聲を絞つて泣きながら、草の中を這𢌞はひまはつてゐた。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
つたが、うつかりれられない。で、ちよこんと湯船ゆぶねへりあがつて、蝸牛まい/\つぶりのやうに這𢌞はひまはる。が、飛鳥川あすかがはふちつても、はなか/\ぬるくはらぬ。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お春の頬に取着とりつくにぞ、あと叫びて立竦たちすくめる、咽喉のんどを伝ひ胸に入り、腹よりせな這廻はひまはれば、声をも立てず身をもだ虚空こくうつかみてくるしみしが、はたとたふれて前後を失ひけり。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
穴に仕度したくか蛇の這廻はひまは
落語家温泉録 (新字旧仮名) / 正岡容(著)