“はじい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恥入41.7%
愧入25.0%
慙入8.3%
慙愧8.3%
羞入8.3%
耻入8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そううけたまわれば恥入はじいる次第で、恥を申さねば分らんでありますが、うたゝの、この和歌でござる、」
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
激し、ふさがり、愧入はじいるが如く、うつ向いていたと思われたが、そのうちに一声、うーむとうめくと、馬の上からまろび落ちて遂に、そのまま、息絶えてしまった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人々は大笑いに笑い、自分も笑ったが、自分の慙入はじいった感情は、洒々落々しゃしゃらくらくたる人々の間の事とて、やがて水と流され風とはらわれて何のあととどめなくなった。
野道 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
また虎が餌獣を打たんとて跳びついて仕損じたら周章あわ慙愧はじいり二度試みて見ずに低頭して去るとある。支那にも『本草』にその物をつやたびおどってあたらずんばすなわちこれを捨つとづ。
つい迷いを起して此様こんな事を云い掛けて、誠に羞入はじいった、再び合す顔はないけれども、真に思ったから云ったんだよ、しかしお前にう云われたから諦めますよしかと断念しましたが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
私は汗の出るほど耻入はじいります、実はくより娘があの孝助殿を見染みそめ、恋煩こいわずらいをして居ります、誠に面目めんぼくない、それをサばゞアにもいわないで、ようやく昨夜になって申しましたから、なぜ早く云わん