“にしきゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
錦繪60.0%
錦絵40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとで、つねさんと語合かたりあふと……二人ふたりたのは、しかもそれが、錦繪にしきゑはんはせたやうに同一おなじかつたのである。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ふるくよりもちつたへし錦繪にしきゑかず/\取出とりいだし、めらるゝをうれしく美登利みどりさんむかしの羽子板はごいたせよう、これはれのかゝさんがおやしき奉公ほうこうしてころいたゞいたのだとさ、をかしいではいかこのおほきいこと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
壁に張つてあるすゝけた西南戦争の錦絵にしきゑわたし子供心こどもごゝろによく覚えてた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
いつか話した錦絵にしきゑを見せるからお寄りな、種々いろいろのがあるからとそでを捉らへて離れぬに、美登利は無言にうなづいて、びた折戸の庭口より入れば、広からねども鉢ものをかしく並びて、軒につり忍艸しのぶ
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)