“なみだごゑ”の漢字の書き方と例文
語句割合
涙聲100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『ボズさん!』とぼくおもはず涙聲なみだごゑんだ。きみ狂氣きちがひ眞似まねをするとたまふか。ぼくじつ滿眼まんがんなんだつるにかした。(畧)
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「あれ! おき、」と涙聲なみだごゑで、まくらあがらぬ寢床ねどこうへ露草つゆくさの、がツくりとして仰向あをむけのさびし素顏すがほべにふくんだ、しろほゝに、あをみのさした、うつくしい、いもうとの、ばさ/\した天神髷てんじんまげくづれたのに
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彌勒町みろくまちなる吉野屋へ拘引つれて行て渡さうかそれよりすぐに濱松へ賣てくれるが早道はやみちだイヤ/\歩行あるけと引立るに女は涙聲なみだごゑふるはせ私は其樣な者ではない二世までかけし夫の有身金がほしくば此へんに知る人あれば其家まで行たる上は幾干いくらでものぞみの通り上ます程に何卒ゆるして/\と詫るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)