“なみかぜ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
波風70.0%
浪風20.0%
風波10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前言ぜんげん前行ぜんこうただたわぶれのみと、双方打解けて波風なみかぜなく治まりのついたのは誠に目出度めでたい、何もとがめ立てするにも及ばぬようだが、私には少し説がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
また松島海軍大佐まつしまかいぐんたいさ令妹れいまいなるかれ夫人ふじんにはまだ面會めんくわいはせぬが、兄君あにぎみ病床やまひ見舞みまはんがめに、暫時しばしでもその良君おつとわかれげ、いとけなたづさへて、浪風なみかぜあら萬里ばんりたびおもむくとは仲々なか/\殊勝しゆしようなる振舞ふるまひよと
温い家庭の内に育つて、それほど生活の方の苦痛くるしみも知らずにむ人もあれば、又、貴方のやうに、若い時から艱難かんなんして、其風波なみかぜまれて居るなかで、自然と性質をきたへる人もある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)