“ふうは”の漢字の書き方と例文
語句割合
風波100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は一場いちじょう風波ふうはが彼にもたらしたこの自信を抱いてひそかに喜こんだ。今までの彼は、お延に対するごとに、苦手にがての感をどこかに起さずにいられた事がなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そこで彼女は、どうかして住職を負かしたいと思って、熱心に研究しながら毎日寺へ通うようになった。時によると朝出かけて夜遅くまで帰らないことがあって、家庭に風波ふうはが起った。
法華僧の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
風波ふうはおかして大洋を渡りなど遊ばして苦心をなすったから、只今では仮令たといお役所へお出で遊ばさないでも、年金を沢山お取り遊ばすというのも、その苦労をなさいましたお徳でございます
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)