“なきむし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
泣虫50.0%
泣蟲33.3%
鳴虫16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一日いちにちとこいてふせつてこと一度いちど二度にどでは御座ござりませぬ、わたし泣虫なきむし御座ございますから、その強情がうじやう割合わりあひ腑甲斐ふがひないほど掻卷かいまきえりくひついてきました、唯々たゞ/\口惜くやなみだなので
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
勘次かんじちひさな時分じぶんからあなどられてかされた。かれおそろしい泣蟲なきむしであつた。かれ何時いつにか燗鍋かんなべといふ綽名あだなけられた。かれこゝろいくれをきらつたかれない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
見渡ししろふ遙にみゆる絹川の流雲煙の間にかすかなる常陸の山/\うしろにあからけ二荒太郎山南の鳴虫なきむしの山脈遠く天涯に馳せうちなかめたるけしきいひしらすおかし
紅葉 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)