“泣蟲”の読み方と例文
新字:泣虫
読み方割合
なきむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一等面白かつたのは、ジュベア夫人にした時でしたわ。ウィルスン孃は、憐れな病身もので、泣蟲なきむしの、元氣のない、つまり、負かし甲斐がひのない人でしたわ。
勘次かんじちひさな時分じぶんからあなどられてかされた。かれおそろしい泣蟲なきむしであつた。かれ何時いつにか燗鍋かんなべといふ綽名あだなけられた。かれこゝろいくれをきらつたかれない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)