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とんすう
勿論、
外形に
現れても
何も
審しい
點はないが、
少しく
私の
眼に
異樣に
覺えたのは、
總噸數一千
噸位にしては
其構造の
餘りに
堅固らしいのと
噸數一千
噸位、
二本烟筒に
二本檣、
其下甲板には
大砲小銃等を
積めるにやあらん。
審かしき
迄船脚の
深く
沈んで
見えた
其船が、
今や
闇黒なる
波浪の
上に
朦朧と
認められたのである。
陸軍では勝算があるが、海軍では
噸数がロシアのほうがまさっていて、それに
戦闘艦が多いなどと郁治は話した。