“とうへい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
等兵22.2%
討平22.2%
董平11.1%
刀塀11.1%
刀柄11.1%
鄧平11.1%
陶瓶11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちくぼんだ、はなたかい、小西こにし等兵とうへいと、四かくかおをした、ひげのびている岡田上等兵おかだじょうとうへいは、くさずめはらばいになってはなしをしていました。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
自分は袁紹えんしょう、劉表を討平とうへいし、身は宰相の重きにあるといえ、或いは疑いを抱いて、曹操も天下を纂奪さんだつする野心があるのでないかなどという者があるかもしれぬが、われ少年の日
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ために董平とうへいは、たびたび、身を死地になげうッて奮戦した。宋江はこれをながめて、彼を惜しんだ。密書をやって誘ったのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山の五虎ノ将——関勝、林冲りんちゅう呼延灼こえんしゃく董平とうへいなど——の一軍で、どうせこんなことも起ろうかと、軍師呉用が、変を見越して、かくは差し向けてよこしたものだという。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
せきれいの尾のようにヒクヒクと斬尖きっさきにはずみをくれながら、月輪の刀塀とうへい、満を持して放たない。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宮部たわむれて曰く、「君何ぞそれ商骨にむ、一にここに到る」と。彼れ艴然ふつぜん刀柄とうへいして曰く、「何ぞ我を侮辱するや」と。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
漢の応劭の『風俗通』八を見ると〈鄧平とうへい説、臘は刑を迎え徳を送る所以ゆえんなり、大寒至れば、常に陰勝つを恐る、故にじゅつ日を以て臘す、戌は温気なり、その気の日を用いて鶏を殺し以て刑徳を謝す
中央なる机には美しきかもをかけて、上には書物一、二巻と写真帖しゃしんちょうとをならべ、陶瓶とうへいにはここに似合わしからぬあたい高き花束をけたり。そが傍らに少女ははじをおびて立てり。
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)