“てんい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
典医50.0%
典韋16.7%
天意11.1%
天衣11.1%
殿醫5.6%
纏衣5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十年の長い間、病床にこもってはいるものの、以前は松平伊予守の典医てんいを勤めていた真斎しんさいとて、その言うところは、人柄をしのばせるものがあった。
「去年、やはりこの地に張繍を攻めて、自分の油断から、典韋てんいを討死させてしまった。……典韋の死を傷んで、ついその折の事どもを思い出したのだ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こりゃなに仔細しさいあっててんのおとがめ、此上このうへ天意てんいさからうて、ゆめ/\御赫怒みいかりをばまねかせらるゝな。
わがはたのぼせて織れば寂しさも天衣てんいれうとなりぬべきかな
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
尋ねるうちさいはひ小川町にて其頃評判の御殿醫てんい武田長生院方たけだちやうせいゐんかたに人の入用ありときゝ口入くちいれの者に頼みて此處ここに住込ける此長生院と申は老年としばえいひことに名醫のきこえあれば大流行おほはやりにて毎日々々公私こうしの使ひ引も切らず藥取の者其外門前にいち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
特に柔らかい肩のあたりの薄い纏衣てんいなどはそのしゃでもあるらしい布地の感じとともに中につつんだ女の肉体の感じをも現わしている。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)