典韋てんい)” の例文
わけても、陳留ちんりゅう典韋てんいは、手飼いの武者数百人をつれて、仕官を望んで来た。身丈は一丈に近く眼は百錬の鏡のようだった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「去年、やはりこの地に張繍を攻めて、自分の油断から、典韋てんいを討死させてしまった。……典韋の死を傷んで、ついその折の事どもを思い出したのだ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏侯惇かこうじゅん夏侯淵かこうえん曹仁そうじん曹洪そうこうなど直臣じきしん中の直臣は、それぞれ将軍にのぼり、楽進がくしん李典りてん徐晃じょこうなどの勇将はみな校尉に叙せられ、許褚きょちょ典韋てんい都尉といに挙げられた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新しい祠堂というのは、張繍との戦に奮戦して討死した悪来あくらい典韋てんいのために建てたびょうであった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その大将に二名の壮将を置き、ひとりは陳国ちんこくの人、典韋てんいと申し、よくくろがねの重さ八十斤もあるほこを使って、勇猛四隣を震わせていましたが、この人はすでに戦歿して今はおりません。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で、暗夜に山路を越え、李典りてん曹洪そうこう于禁うきん典韋てんいなどを従えて、不意に攻めこんだ。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰かと思えば、これなん先ごろ召抱えたばかりの悪来あくらい——かの典韋てんいであった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)