“典厩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんきゅう83.3%
てんきう16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一族の典厩てんきゅう信繁、ほか諸角豊後守、山本道鬼、小笠原若狭わかさなどの名だたる幕将たちも多く戦死し、或いは傷ついているのにひきかえて
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真田幸村の名前は、色々説あり、兄の信幸は「我弟実名は武田信玄の舎弟典厩てんきゅうと同じ名にてあざなも同じ」と云っているから信繁のぶしげと云ったことは、たしかである。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
五鳳集といふ詩集は今ちよつと年代をたしかめにくいが、其中には細川典厩てんきう源公の庭の花盛りに開く、俗に謂ふ所の信濃桜なるもの也云々とあつて、庭下の白桜千樹雪といふ詩の句を載せて居る。
信濃桜の話 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)