“真斎”の読み方と例文
読み方割合
しんさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十年の長い間、病床にこもってはいるものの、以前は松平伊予守の典医てんいを勤めていた真斎しんさいとて、その言うところは、人柄をしのばせるものがあった。
真斎しんさいの話を聞いているうちにこいつア袖ノ井だと、はっきりと判ったが、使いを寄越されてみると、一晩だけア騒がねえで、その最後をきよくさしてえと、黙って手をつかねていたわけだ。
「伝七殿と申されるか。わしは袖の父、真斎しんさいでござる」