“そのあと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
其後65.2%
其跡30.4%
其跟4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドクトルは其後(そのあと)を睨(にら)めてゐたが、匆卒(ゆきなり)ブローミウム加里(カリ)の壜(びん)を取(と)るより早(はや)く、發矢(はつし)と計(ばか)り其處(そこ)に投(なげ)付(つけ)る、壜(びん)は微塵(みぢん)に粉碎(ふんさい)して了(しま)ふ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
人(ひと)と人(ひと)との間(あひだ)に少(すこ)しでも隙間(すきま)が出来(でき)ると見(み)ると歩(ある)いてゐるものがすぐ其跡(そのあと)に割込(わりこ)んで河水(かはみづ)の流(なが)れと、それに映(うつ)る灯影(ほかげ)を眺(なが)めるのである。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風、永井壮吉(著)
車屋との悶着を黙って衝立(つッた)って視ていた女が、其が済むのを待兼(まちかね)たように、此方(こっち)へ来いというから、其跟(そのあと)に随(つ)いて玄関の次の薄暗い間(ま)へ入ると
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
雪江さんが起(た)ったから、私も起(た)って其跟(そのあと)に随(つ)いて今度は椽側へ出た。雪江さんは私より脊(せい)が低い。ふッくりした束髪で、リボンの色は——彼(あれ)は樺色というのか知ら。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)