-
トップ
>
-
そうぢ
僕は
吾助に
畫が
描けると
言ひしを、
姉樣はかけまじと
言ひたり、
負けては
口惜しければ
姉樣が
驚ろくほど
上手に、
後と
言はずに
今直に
畫きて
呉れよ、
掃除などは
爲ずとも
宜しとて
箒木を
奪へば
隋の
沈光字は
總持、
煬帝に
事へて
天下第一驍捷の
達人たり。
帝はじめ
禪定寺を
建立する
時、
幡を
立つるに
竿の
高さ
十餘丈。
然るに
大風忽ち
起りて
幡の
曳綱頂より
斷れて
落ちぬ。