“すゑこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
末子50.0%
季子50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
末子すゑこよ。おまへは『おばこ』といふくさつてあそんだことがりますか。あのくさいとにぬいて、みんなよく真似まねをしてあそびませう。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
いまからおもへば祖母おばあさんもよくそんな幼少ちひさ兄弟きやうだい子供こども東京とうきやうになつたものですね。そのときとうさんはいま末子すゑこよりとしが二つもしたでしたからね。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
末子すゑこかあさんがくなるともなく常陸ひたちはう乳母うばうちあづけられて、七ねんもその乳母うばのところにましたが、いまではとうさんのうちはうかへつてます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
季子すゑこは省線市川驛の待合所にはいつて腰掛に腰をかけた。然し東京へも、どこへも、行かうといふわけではない。
或夜 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)