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しんみん
盖し、
日本の
臣民は
如何なる
塲合に
於ても、
其身を
思ふよりも、
國を
思ふ
事大なれば、
若し
救ふに
良策なくば、
乞ふ、
大義の
爲に
吾等を
見捨て
玉へ、
吾等も
亦た
運命に
安んじて、
骨を
此山中に
埋めん。
今ひとりの「
忠良な
臣民」が、こゝに
愚劣な
生涯を
終えた
〔譯〕智仁勇は、人皆
大徳企て難しと謂ふ。然れども凡そ
邑宰たる者は、固と
親民の
職たり。其の
奸慝を察し、
孤寡を
矜み、
強梗を
折くは、即ち是れ三徳の實事なり。