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しやゐん
社員充満ていづれも
豪傑然たり、
機会にあたれば気は
引立ものなり、
元亀天正の
頃なれば一国一城の
主となる
手柄も
難からぬが、
岸に
堤に
真黒に
立続けし人も
皆な
豪傑然たり
此日此地此有様永く
描写し
止まりて、
後年いかなる
大業を
作す
種子とやならん、
予は
集へる人を見て
一種頼もしき
心地も
発りたり、
此一行が
此後の
消息、
社員横川氏が通信に
委しければ
大尉が高き
誉にはけおされてなど
口々いふ、百
本杭より
石原の
河岸、車の輪も
廻らぬほど
雑沓たり、
大尉は
予が
友露伴氏の
実兄なり、また
此行中に
我社員あれば、
此勇ましき人の出を見ては