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しうか
其方
共支配とは申ながら松本理左衞門申
趣きに
相任せ
賄賂の金銀
受納致せし
而已ならず不
都合の吟味に及び候條不屆至極に付
主家門前拂申付る
助けんとて
種々と平兵衞に相談する
機から思ひも寄らず喜八が妻のお梅
主家を
遁れ歸りけるが此主人は
先達て喜八を
其方儀重き役儀をも勤ながら百姓九郎兵衞より
賄賂の金銀を
受夫が
爲不都合の吟味に及び
罪なき九助を一
旦獄門に申付候條
重々不屆至極に付大小
取上主家門前拂申付る
今春
自り
已来秋稼に至り風雨
序に
順ひて五穀豊かに
穣れり。此れ
乃ち誠を
徴し願を
啓くこと、
霊貺答ふるが如し。
載ち
惶れ、載ち惶れて以て
自ら
寧みするとき無し。