“このほとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
此辺50.0%
此邊50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕立やの隣りには此辺このほとりにて余り見ぬほど立派な西洋小間物を商ふ家がありましたが、例のシヤツ、靴足袋くつたび襟捲えりまきなどが華やかにブラさがつて居るうち
黄金機会 (新字旧仮名) / 若松賤子(著)
ゆきこそふれはまだそれほどに御座ござりませねばとかへ支度じたくとゝのへるにそれならばたれともにおつれなされお歩行ひろひ御迷惑ごめいわくながら此邊このほとりにはくるま鳥渡ちよつとむづかしからん大通おほどほちかくまで御難澁ごなんじふなるべし家内うちにてすら火桶ひをけすこしもはなされぬに夜氣やきあたつておかぜめすな失禮しつれいなにもなしこゝよりすぐにお頭巾づきんれぞお肩掛かたかけまをせと總掛そうがゝりに支度したく手傳てつだ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)