“こくみん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
國民85.7%
国民14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなは太古たいこ國民こくみんかならずしもいし工作こうさくして家屋かをくをつくることをらなかつたのではない。たゞその心理しんりから、これを必要ひつえうとしなかつたまでゞある。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
これを國民こくみん頭割あたまわりにしてますと、一人いちにんにつき平均へいきん五反五畝五歩ごたんごせごぶあたります。すなはち皆樣みなさま五反五畝五歩ごたんごせごぶ森林しんりんなか一人ひとりづゝめる勘定かんじようです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
それには、国民こくみんが、もっとものしりにならなければならない。そうだ、国民こくみん教育きょういくしなければだめだ。よし、わたしは、その教育者きょういくしゃになろう。
ぼくちいさかったときには、ごんごろがねをずいぶんおおきいものとおもっていた。しかし国民こくみんねんにもうじきなろうという現在げんざいでは、それほどおおきいとはおもわない。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
だい四には、国民こくみんだ。士族しぞくはもちろん、ひゃくしょうや町人ちょうにんどもでも、すこしばかり文字もじがわかるやつは、みんな役人やくにんになりたがっている。
「いや、わたしはごめんだね。役人やくにんにはなりたくないし、役人やくにん出世しゅっせしたいなど、一どもかんがえたことはない。わたしは平民へいみん、ただの国民こくみんでいいのだ。」