“けんせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
健羨20.0%
剣尖20.0%
剣箭10.0%
剣閃10.0%
圈戰10.0%
圏線10.0%
捲線10.0%
献扇10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は氏の雄弁に、煙草を吸う事も忘れながら、しかも氏が暖そうに、悠然と足を伸ばしているのには、大いに健羨けんせんに堪えなかった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
天帝の愛子あいし、運命の寵臣ちょうしん、人のうちの人、男のなかの男と世の人の尊重の的、健羨けんせんの府となる昔所謂いわゆるお役人様、今の所謂官員さま、後の世になれば社会の公僕とか何とか名告なのるべき方々も出た。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
僕は立合わないうちから敗れを知っていたから立たなかったのだ、そんな誘いの剣尖けんせんにつり込まれたらよい見世物である。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
痩躯そうく鶴の如き左典の身は、ヒラリと剣尖けんせんをかわして、その途端にあかざの杖がブーンと新九郎の横面に飛んだ。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しばし剣箭けんせんを休めて、開戦にさきだち、一言なさんとの約声やくせいである。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
急の剣閃けんせんにおどろいて一時戸を離れたのが、相手なしの見得みえと知ると、またコッソリ水口に帰ってきて、呼吸を殺してすき見している。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
剣閃けんせん、雨に映え、人は草を蹂躪じゅうりんして縦横に疾駆する。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
前日ぜんじつ晝頃ひるごろはじめて翌日よくじつ夕方過ゆふがたすぎまで八圈戰けんせんを五くわいぐらゐかへしたやうにおもふが
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
人間と云ふものは幾多の労作の形づくつてゐる圏線けんせんの中心点に立つてゐる。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
彼は、あとでまた扇風機になおすつもりだったが、この失敗のために電動機の捲線けんせんをすっかりやりなおさなければならないことになった。
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
過ぐる年、東京神田橋かんだばし外での献扇けんせん事件は思いがけないところで半蔵の身に響いて来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一同のおそれは、献扇けんせん事件以来とかくの評判のある半蔵が平常ふだんの様子から推して、いよいよお師匠さまもホンモノかということであった。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)