“きりょうよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
器量好25.0%
容色好12.5%
容貌佳12.5%
容貌好12.5%
容貌美12.5%
縹緻佳12.5%
縹緻美12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
声のぬしは妹である。旧式の束髪そくはつ俯向うつむけたかげに絹の手巾はんけちを顔に当てた器量好きりょうよしの娘さんである。そればかりではない、弟も——武骨ぶこつそうに見えた大学生もやはり涙をすすり上げている。
文章 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「あれ、御髪おぐしが乱れております。お気味が悪くも撫附けましょう。」とは、さてもさても気の着いた、しかも無類の容色好きりょうよし、ただ眼中に凄味すごみを帯びて、いうべからざる陰険の気あり。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この一人の末子は梅子という六七むつななつの頃から珍らしい容貌佳きりょうよしで、年頃になれば非常の美人になるだろうと衆人みんなからうわさされていた娘であるが、果してその通りで、年の行くごと益々ますます美しく成る
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
お雪は今年十七で、町内でも評判の容貌好きりょうよしである。津の国屋は可なりの身代しんだいで、しかも親達が遊芸を好むので師匠にとっては為になる弟子でもあった。
半七捕物帳:16 津の国屋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「姿はやつれていたけれど、ほんとに容貌美きりょうよし、よく作ってやりたい」
笠森かさもりのおせんは、江戸えどばん縹緻佳きりょうよしだ。おいらがまずなんぞにかないでも、きゃく御府内ごふない隅々すみずみから、ありのようにってくるわな。——いいたくなけりゃ、かずにいようよ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
持って生れた縹緻美きりょうよしと伝法肌でんぽうはだから、矢鱈やたらに身を持崩していたのを、持て余した親御さんと世話人が、じょうを明かして等々力の若親分に世話を頼んだものだそうですが
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)