“かつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カツラ
語句割合
48.0%
33.9%
仮髪13.0%
2.3%
1.1%
加津良0.6%
葛蘿0.6%
蔓葛0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
緑牡丹はその支那鞄の一つに、かつらだけは脱いでいたが、妓女蘇三ぎじょそさんに扮した儘、丁度茶を飲んで居る所だった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
奔流、ごろつきのような波の音が僕に英国少女メリーの靴のかかとと、乳房にかつらをかむったような女主人を思い出させた。
飛行機から墜ちるまで (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
夏の初め、彼は城下に住むことをいといて、半里へだてし、かつらと呼ぶ港の岸に移りつ、ここより校舎に通いたり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
桔槹はねつるべ釣瓶つるべはバケツで、井戸側いどがわわたり三尺もあるかつらの丸木の中をくりぬいたのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
幕のはじから、以前の青月代あおさかやきが、黒坊くろんぼの気か、俯向うつむけに仮髪かつらばかりをのぞかせた。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この仮髪かつらは髪の毛で作られたものであろうが、しかしそれよりもまるで絹糸か硝子質の物の繊維で紡いだもののように見えた。
高倉はもと鼠を防ぐために、柱を高くした建物であるが、鼠はその柱に飛びついて、かつらつるのようにめぐりつつ登ってしまう。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
太い大黒柱や、薄暗い米倉や、かつらの這い上った練塀ねりべいや、深い井戸が私には皆なありがたかったので、下男下女が私のことを城下の旦坊様と言ってくれるのがうれしかったのでございます。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
甚「そりゃアおめえおどりの衣裳だろう、御殿の狂言の衣裳の上に坊主のかつらが載ってるんだ、それをおめえが押えたんだアナ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
盗んできた二人は暗中、手触りで葛籠の中をかき廻すのだが、まず油ッ紙へ触ると「模様物や友禅の染物が入ってるから雨が掛かってもいい様に」してあるのだと喜び、冷たくなっている宗悦の顔へ触ると、これは宿下がりの御殿女中の荷物で「御殿の狂言の衣裳の上に坊主のかつらが載ってるんだ」とまた喜ぶ。
この語の行われる区域はなかなか弘く、岐阜・富山・新潟の三県にわたって、山村には今なおこの製法を記憶している者があり、ことに越中五箇山ごかやまの奥、越中加津良かつら、飛騨桂というあたりには、
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
葛蘿かつらとなりて幹に纏ひまつはるが如く男性に倚るものなり、男性の一挙一動を以て喜憂となす者なり、男性の愛情の為に左右せらるゝ者なり。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)