“重鎮”の読み方と例文
読み方割合
じゅうちん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此処の実業界の重鎮じゅうちんには仮髪かつらかぶっている禿頭はげあたまがある。用意周到な男で、刈り立てのと十日伸びのと二十日伸びのを持っている。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
信長公の図南西覇となんせいはの基点として、秀吉がその前駆ぜんくをうけたまわるところのもの。もそっと、雄大たらねばならん、重鎮じゅうちんの風を示さねばならん
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まちの中心は流石さすがに繁華で、東京の神楽坂かぐらざかくらいの趣きはあったが、しかし、まち全体としては、どこか、軽い感じで、日本の東北地方の重鎮じゅうちんとしてのどっしりした実力は稀薄きはくのように思われた。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)