“うちはた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
討果50.0%
打果50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一本音のせぬ樣に漸々引拔ひきぬきがう右衞門は藤五郎を脊負せおひて夫より座敷々々を忍び出れどもし此期このごのぞみて出合者いであふものあらば最早一生懸命しやうけんめい討果うちはたさんと伴すけ十郎は前後左右に眼をくばりながら刀を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
話頭はなしかはりて爰に松田の若黨わかたう吾助は主人喜内を討果うちはたしてかねての鬱憤うつぷんを散じ衣類一包みと金子二百兩を盜み取やみに紛れて備前國岡山を立去しが豐前國ぶぜんのくに小倉こくらの城下に少しの知音ちいん有ければ此に便りて暫く身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
悪戯いたずらに蛇を投げかけようとした者を已に打果うちはたすとてかたなの柄に手をかけた程蛇嫌いの士が、後法師になって、蛇のと云わるゝ竹生島ちくふじまいおりを結び、蛇の中で修行した話は、西鶴さいかくの物語で読んだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
うつもらふがよい懇切ねんごろさうに申きけ居直ゐなほりて御奉行樣私よりも願ひ上ます妹の安は此三次めが殺せしと承まはる上からはすぐにも打果うちはたすべきやつなるに現在げんざい妹の敵と名乘なのるそばに居ながら手も出されぬ我が身は如何に口惜くちをしとがみを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)