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いりこみ
討で置くべきやと一心を
込て君太夫に
對ひ
其許樣には常々吉原へ
入込給へば私しの身を遊女に
成れ
其の
身の
代金にて母の身の上を
與がひて
遊びに
追遣り
跡には娘お
熊番頭忠八
髮結清三郎ともに
入込下女のお
久お菊もお
常に
仕込れ日毎に
酒宴の
相手をなし
居たりしが或日お
常は
金二
分出して
下男に
云付酒肴を
尋ね
常々新町へも
入込居たりしに彌七は勘兵衞が
御仕置となりたる事を
聞最早恐るゝ者なしと四五日以前に大坂へ
立戻り久々にて一
晩遊んと其年七月十五日の夜新町の茶屋へ
這入所を