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麦湯
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むぎゆ
ふりがな文庫
“
麦湯
(
むぎゆ
)” の例文
もし旦那さん誠にねえお
待遠
(
まちどお
)
だろうが、少しねえ荷イおろして
往
(
ゆ
)
かなければなんねえ、
貴方
(
あんた
)
おりて下さい、おりて何もねえが
麦湯
(
むぎゆ
)
があるから
緩
(
ゆっ
)
くりと休んで
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
登はわざと女を見ないように茶碗を
執
(
と
)
って、
麦湯
(
むぎゆ
)
のような
微濁
(
うすにご
)
りのした冷たい物を口にした。
雑木林の中
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
『そこじゃあ暑うござんす。こっちへお
入
(
へえ
)
いんなすって、
麦湯
(
むぎゆ
)
でも召上っておくんなさい』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お絹は列び茶屋の
不二屋
(
ふじや
)
を目指しているらしく、軒提灯の涼しい灯のあいだを横切って通った。まだ宵ながらそこらには男や女の笑い声がきこえて、
麦湯
(
むぎゆ
)
の匂いが香ばしかった。
両国の秋
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お婆様はようやくのことでその人の
住
(
すま
)
っている所だけを聞き出すことが出来ました。若者は
麦湯
(
むぎゆ
)
を飲みながら、妹の方を心配そうに見てお辞儀を二、三度して帰って行ってしまいました。
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
昨日の
上
(
あが
)
り
高
(
だか
)
では千五百円の大損、それに引きかえて、同所の、
火除
(
ひよ
)
け地へ、毎夜出る
麦湯
(
むぎゆ
)
の店は百五十軒に過ぎ、氷水売は七十軒、その他の水菓子、甘酒、諸商人の出ること、
晴夜
(
せいや
)
には
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
しかし種彦は
今更
(
いまさら
)
にどうとも仕様のないこの
煩悶
(
はんもん
)
をば
強
(
し
)
いても狂歌や
川柳
(
せんりゅう
)
のように茶化してしまおうと思いながら、歩いて行く町のところどころに
床几
(
しょうぎ
)
を出した
麦湯
(
むぎゆ
)
の
姐
(
ねえ
)
さんたちの
厭
(
いや
)
らしい風俗。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“麦湯(麦茶)”の解説
麦茶(むぎちゃ)は、殻付きのまま焙煎した大麦の種子を、湯で煮出して煎じたり、水で浸出して作った飲料である。麦湯(むぎゆ)ともいう。
(出典:Wikipedia)
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
湯
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“麦”で始まる語句
麦酒
麦藁
麦
麦稈
麦藁帽
麦稈帽
麦藁帽子
麦畑
麦秋
麦畠