“鰒:あわび” の例文
“鰒:あわび”を含む作品の著者(上位)作品数
泉鏡花2
岡本かの子1
柳田国男1
南方熊楠1
和辻哲郎1
“鰒:あわび”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]6.7%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗習慣・民俗学・民族学4.3%
哲学 > 東洋思想 > 日本思想0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
加波山で猟れた鹿らしく鹿島の猟で採れたあわび新治にいばりの野で猟れた、しぎ、那珂の川でとれたという、蜆貝しじみがい
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
かつて海底に径寸のあわびの珠を、させられたという物語は伝わっているが、それはまだ考古家の眼にも触れず、またしばしばあった事とも思われない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
なおまた海岸地方においては、塩三斗、あわび十八斤、かつお三十五斤、烏賊いか三十斤、紫のり四十八斤、あらめ二百六十斤等をもって調とすることができる。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
それはお前様、あのてあいと申しますものは、……まあ、海へ出て岸をばみまわして御覧ごろうじまし。いわの窪みはどこもかしこも、賭博ばくちつぼに、あわびふた
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのはぎの白さ、常夏とこなつの花の影がからみ、磯風に揺れ揺れするでしゅが——年増も入れば、夏帽子も。番頭も半纏のすそをからげたでしゅ。巌根いわねづたいに、あわび、鰒、栄螺さざえ、栄螺。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御柱みはしらを低くのぞいて、映画か、芝居のまねきの旗の、手拭てぬぐいの汚れたように、渋茶と、あいと、あわれあわび小松魚こがつおほどの元気もなく、さおによれよれに見えるのも、もの寂しい。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
イズシは貽貝いがいすしで、南部の方言ヒメガイ(『松屋筆記』百五巻)、またニタガイ(『本草啓蒙』四二)、漢名東海夫人、皆その形に因った名で、あわびを同様に見立つる事、喜多村信節きたむらのぶよの『筠庭いんてい雑録』にも見える。
予多くの支那旅行家より聞いたは、支那内地で金儲けは媚薬とか強壮剤とかに限る、現に日本始め南洋諸地からその種が絶えるまで採って支那へ売り込む海参なまこ東海夫人いかあわびは、彼らが人間第一の義務と心得た嗣子を生ましむる事受け合いてふ霊物と確信され、さてこそかくまで重大な貿易品となったのだと。