“鰒汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てっぽう50.0%
ふぐじる50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鰒汁てっぽうとこいつだけは、命がけでもめられねえんだから、あの人のお酌でも頂き兼ねねえ。軍医の奥さんにお手のもので、毒薬いっぷくられちゃ大変だ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鰒汁ふぐじるをぐらぐら煮て、それを飽くまで食って、そうして夜中に腹が痛くなって煩悶しなければ物足らないという連中が多いようである。それでなければ人生に触れた心持がしないなどと言って居ます。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)