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魅
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みこ
ふりがな文庫
“
魅
(
みこ
)” の例文
今度はさざえの殻ぐらいでなく、短刀か
匕首
(
あいくち
)
でも忍ばせて来たかも知れない。それを思うと、二人は魔物に
魅
(
みこ
)
まれたように怖ろしくなって来た。
恨みの蠑螺
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
何も体裁を言うには当らない、ぶちまけて言えば、馬鹿な、糸七は……
狐狸
(
こり
)
とは言うまい——あたりを海洋に変えた霧に
魅
(
みこ
)
まれそうになったのであろう、そうらしい……
遺稿:02 遺稿
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その草の葉を
肌守
(
はだまもり
)
のなかに入れておくと、大蛇に出逢わないとか、
魅
(
みこ
)
まれないとかいうので、女子供は争ってむしり取る。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
源兵衛が黒ん坊にむかって冗談の約束をしたことなどは誰も知らないのであるが、なにしろ黒ん坊のような怪物に
魅
(
みこ
)
まれた女と同棲するのは不安であった。
くろん坊
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
之
(
これ
)
に
魅
(
みこ
)
まれたのが
彼
(
か
)
の冬子で、彼等は吉岡家へ忍び寄って窺う
中
(
うち
)
に、便所へ
通
(
かよ
)
った冬子は手を洗うべく雨戸を明けたので、彼等は
矢庭
(
やにわ
)
に飛び
蒐
(
かか
)
って
彼女
(
かれ
)
を捉えた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
こうして、幾年を
経
(
ふ
)
るあいだに、自宅の座敷も台所も寝間も一面に画虎を懸けることになって、近所の人たちもおどろき怪しみ、あの老人は虎に
魅
(
みこ
)
まれたのだろうなどと言った。
中国怪奇小説集:11 異聞総録・其他(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
われらに一度
魅
(
みこ
)
まれて、眼に見えぬ糸につながれたが最後、いかにもがいても狂うても所詮かなわぬということがまだ覚られぬか。覚ったら速かに心をひるがえして我々の味方になられい。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一度
魅
(
みこ
)
んだら必ず逃がすまいとしているような、いかにも執着の強そうな眼の光りと顔の色——その印象が小坂部の胸に深く刻み付けられて、かれの恐怖はだんだんに強く大きくなって来た。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
蛇に
魅
(
みこ
)
まれたとか、蛇に
祟
(
たた
)
られたとかいうたぐいの怪談は、むかしから数え尽されないほどであるが、これからお話をするのは、その種の怪談と少しく類を
異
(
こと
)
にするものだと思ってもらいたい。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
武昌
(
ぶしょう
)
の
張氏
(
ちょうし
)
の嫁が狐に
魅
(
みこ
)
まれた。
中国怪奇小説集:15 池北偶談(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
魅
常用漢字
中学
部首:⿁
15画
“魅”を含む語句
魅力
魑魅魍魎
魅入
魑魅
魅惑
妖魅
鬼魅
魔魅
魅惑的
嬌魅
山精木魅
魅込
魅縛
無鬼魅
魅魍
厭魅
魅了
魔魅跳梁
木魅
山魅
...