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魅
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まど
豊雄夢のさめたるここちに、
二九八礼言尽きずして帰り来る。金忠にむかひて、此の年月
畜に
魅はされしは、
己が心の正しからぬなりし。
キャラコさんは、
魅わされたようになって、茫然とその絵を眺めていた。
「邪神は
年経たる
蛇なり、かれが
性は
婬なる物にて、牛と
孳みては
麟を生み、馬とあいては
竜馬を生むといえり、この
魅わせつるも、はた、そこの
秀麗に
奸けたると見えたり」と云って
誡めた。
かれが
性は
婬なる物にて、
二八二牛と
孳みては
麟を
生み、馬とあひては
竜馬を生むといへり。
二八三此の
魅はせつるも、はたそこの
秀麗に
二八四姧けたると見えたり。
翁これを納めて、
二九三祝部らにわかちあたへ、
自は一
疋一
屯をもとどめずして、豊雄にむかひ、
二九四畜你が
秀麗に
姧けて
二九五你を
纏ふ。你又
畜が
仮の
化に
魅はされて
二九六丈夫心なし。