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額越
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ひたひごし
ふりがな文庫
“
額越
(
ひたひごし
)” の例文
世間話を二つ三つしたが、油井は「は、は。」と謹んで挨拶して、煙草ばかり吹いて居る。妹は勿論一言も云はぬ。
額越
(
ひたひごし
)
に兄の気色を
窺
(
うかゞ
)
つて見る。
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
見ざるも
辛
(
つら
)
き貫一の顔を、
俯
(
ふ
)
したる
額越
(
ひたひごし
)
に
窺
(
うかが
)
ひては、又唯継の
気色
(
けしき
)
をも
気遣
(
きづか
)
へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
幅
(
はゞ
)
の
狹
(
せま
)
い
黒繻子
(
くろじゆす
)
らしい
帶
(
おび
)
を
些
(
ち
)
と
低
(
ひく
)
めに
〆
(
し
)
めて、
胸
(
むね
)
を
眞直
(
まつす
)
ぐに
立
(
た
)
てて、
頤
(
おとがひ
)
で
俛向
(
うつむ
)
いて、
額越
(
ひたひごし
)
に、ツンとした
權
(
けん
)
のある
鼻
(
はな
)
を
向
(
む
)
けて、
丁
(
ちやう
)
ど、
私
(
わたし
)
の
左
(
ひだり
)
の
脇腹
(
わきばら
)
のあたりに
坐
(
すわ
)
つて、あからめもしないと
云
(
い
)
つた
風
(
ふう
)
に
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
で、
赤
(
あか
)
い
鼻
(
はな
)
をうつむけて、
額越
(
ひたひごし
)
に
睨
(
にら
)
みつけた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
額
常用漢字
小5
部首:⾴
18画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“額”で始まる語句
額
額縁
額際
額部
額髪
額田
額堂
額口
額田王
額風呂